バッテリーの取り扱いBattery handling
バッテリーは取り扱い方によって、性能や寿命に大きな影響があります。
バッテリーを長持ちさせるための適切な取り扱い方を、ぜひ参考にしてください。
バッテリーを長持ちさせる、6つのポイント
- 1 液切れを絶対にさせないこと
- ・1週間ごとの点検で蒸留水を補水する
- 2 過度の放電を避けること
- ・75%放電での充電を繰り返すと1200サイクルの寿命
(75%以上の放電は充放電サイクル数の減少につながります)
・容量計が点滅した時は完全放電状態であり、すぐに使用を止めて充電する
・フォークリフトの性能が落ちたと感じたときは、使用を止めて充電する
・バッテリー車を使わないで保管するときは、必ずプラグを抜く
- 3 適切な充電を行うこと
- ・マイコンチャージャー式は心配ないが、旧式の手動タイマーでは1回/月の均等充電が必要
・比重が上がらないセル(単電池)があるときは均等充電する
・バッテリーを保管するときは、1回/月、均等充電する
・交流電源電圧をテスタで測定し、これに合わせてトランスタップを調整する
※自家発電設備の工場では夜間の電源電圧が変動し、充電不足になる場合があるので、タップの調整には注意が必要です。(漏電ブレーカーを必ず使用)
※バッテリー充電中は、充電プラグやバッテリープラグを抜いて充電をしないでください。
火花が発生して思わぬ事故につながる恐れがあります。
必ずスイッチパネルを操作して充電を中止してください。
また、電源側スイッチ・ブレーカーなどを切って充電を中止しないでください。
充電器が停電と判断して誤作動の原因となります。
- 4 バッテリーを清潔に保つこと
- ・1回/週の清掃(湿った布で拭き、乾燥させる)
・充電場所は雨水がかからないところにし、直射日光は避けること
- 5 火気は厳禁のこと
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・タバコの火
・溶接作業の火花
・充電場所は換気が十分で、火気がなく、振動、塵埃の少ないこと
※寿命(容量低下)の状態で使用するとバッテリー内の導電部の断線による火花により、爆発が起こることがあります。
※バッテリーの充電中は、爆発の危険がある水素ガスが発生します。したがって、充電場所は換気(風通し)が良く、火気のない人気の少ない場所を選んでください。また充電中はシートスタンドを開放してください。
- 6 バッテリー液の温度管理をすること
- ・バッテリー液の温度が高すぎたり、低すぎたりするとバッテリー寿命が短くなります
・急速充電時もバッテリー液の温度確認を行い、インスパック、大型扇風機などでバッテリー上面を冷やし、温度上昇を防ぎましょう。
バッテリーや、日頃の点検に関して、分からないことやお困りのことは
当社スタッフまでご相談ください。